グラマシーで24hオープンのフランス料理レストラン L’Express NYC

ニューヨークには4年いるが、ここグラマシーで夜に食事をするのはこれがはじめて。友達が観光で来ていたので、それをきっかけにグラマシーデビューしたが、いつもとなり街のイーストビレッジを我が物顔で食べ歩いていたのとは大違いで、ここは、お金持ちが夜を楽しむための街だった。 グラマシーの Gramercy Tavern ってレストランに最初は行きたいという友達。観光だからと、常に高級店に連れて行く友達。グーグルマップを頼りに店へ案内する友達にただ付いて行った。…「なぁんだ、イーストビレッジのすぐ近くじゃないかよ。」と安心していたら、店の前に着いてびっくり、客は全員白人。それも男子はスーツ、女子はドレスと正装をしている。なんじゃこりゃ。こんなとに来るなんて聞いてないよ。この夜のグラマシーでは、ジーパンを履いて、スポーツウェアを着て、バックパックを背負ったアジア人2人組は、完全に場違いだった。 それでも、観光で来ていた友達は、全く気にすることなく Gramercy Tavern にズカズカと入っていこうとするが、まぁ、オイラは尻込みしたよね。TPOをわきまえてっていうか、オイラのような身分の者が入っちゃいけない気がしたんだ。日本って「ビーサンにTシャツ短パンで銀座の寿司屋行ってきました。どうだ、カッコイイだろ?」的な感覚があるけど、こっちじゃそれは通用しない。実際に Gramercy Taver はジャケットを推奨しているようだ。 そして、友達がメートルディに2人と伝えると、「1時間半待ち」と言うじゃないか。アジア人だからか?と被害者妄想も一瞬よぎったが、高そうな店だし、ホッとした。それだけ人気な店なんだろう。 めちゃくちゃお腹が空いていたオイラ達は、 Gramercy Tavern はあきらめて、近所で適当にレストランを探すも、どこも敷居が高そうで、オイラは何度も尻込みした。だって、正装の白人だらけのところにバックパックを背負ったアジア人2人組が入って行けないだろ? 白人だらけの店を見ると尻込みするオイラに「白人アレルギー治せ」と、友達は苛立っていたが、普通 Gramercy Tavern レベルの店に入るときは、ニューヨークでは男性はジーパン履いてもいいけど最低でも襟付きシャツは常識だろう。女性はヒールかな。その時はどんな店なのか聞かされておらず、全くリサーチもせず、ただ付いて行ったオイラも悪いが、ジーパンにスポーツウェア、それにバックパックじゃ入っちゃいけないような店ばかりだ。オイラが正しい。ニューヨークは日本より意外とTPOに厳しいところなのだ。正装は、しっかりした料理を提供する店への最低限の敬意の現れなんだろうね。きっと。 それに、アジア人しか住んでいない日本と違って人種のサラダボールニューヨークでは、地域地域によって人種が住み分ける。オイラの住んでいる地域のブルックリンは黒人が90%、アストリアはヒスパニック系が80%、アッパーイーストサイドは白人がほとんど、ジューイッシュしか住んでいない地域なんてのもある。そして、今回行ったグラマシーはまさに白人様の地域なんだと思う。 ちなみに、友達が行きたかった Gramercy Tavern だが、ウェブサイトによると、「チップを頂かない宣言!」をしている。昔、ミッドタウンの高級寿司屋でアルバイトをしていたときも、その店は「チップを頂かない宣言」をしていたが、大体「チップを頂かない宣言」をするレストランってのは客単価最低$100だ。$100じゃお腹いっぱいにならないだろうし、ちょっといいのを頼むと、成人男性だと1人$200くらいいっちゃうだろう。単価が高いとチップに20%も払うのがバカバカしくなるんだよね。だから、高級寿司店もそう Gramercy Tavern もそう。たぶん、料理がめちゃくちゃ高かったんだろうね。 L’Express – French Restaurant で、近所にあったオイラでもなんとか尻込みせずに入られそうなカジュアルな店を探していたら L’express を見つけた。この店がけっこう当たりだった。あとでググったらフランス料理を出している店ってことがわかって、しかも24時間オープンだ。ちょっと高級なフランス料理ダイナーといったところか。通りでオイラでも入りやすかったわけだ。 メインディッシュはステーキとパスタを。僕たちは、アジア人なので、この2つをシェアして食べたけど、ここ個人主義のアメリカではメインディッシュをシェアするって文化がない。80%の人は、ステーキを頼んだらステーキを。パスタを頼んだらパスタを完食する。隣の2人組のマダムなんて30個くらい入っていたムール貝の料理を一緒に来ていた友達に一切あげることなく1人で完食していた。やっぱり個人主義ってカッコイイ。アジア人みたいに一つの料理を箸でつつき合うって文化がないのだ。

Sushi Nakazawa
SUSHI NAKAZAWA NEW YORK

ニューヨークのウエストビレッジにあるSushi Nakazawaに行ってきました。最高の寿司屋でした。一応、YouTubeでSushi Nakazawaについて予習してから行ったので、今回はその感想を書いていこうと思います。 YouTubeもだいぶ前に出たものだと思うんだけど、YouTubeによると、Sushi Nakazawaが目指している寿司は、ローカライズされた寿司屋である「ニューヨーク前」(ニューヨークスタイル) の寿司を目指しているとのこと。ただ、今回行ってYouTubeでアップされた頃に目指していた寿司屋と、現在では、少し違いがあることに気づいた。 YouTubeで紹介されていた頃のSushi Nakazawaでは「ローカルのネタを使っていこう」という考え方だったが、今回行ってみてわかったのは、日本から仕入れた魚が多く使われていたこと。なぜそうなったのかというと、日本とニューヨークでは魚を獲ったあとの魚の締め方に問題があるんだとか。血を抜いたり、はらわたをすぐにとったりとかの処理の仕方が違うんだと思う。 アメリカ人は魚を生で食べる文化がないから、ローカルの漁師たちはそういった処理をしてくれないそうだ。そうなると、やはり日本の魚が一番寿司に向いているってなったんだと思う。アメリカ人はバカだから「こうやって魚を締めて欲しい」とお願いしてもやはりできないみたい。 例えば、オイラも先日リブアイステーキのブロックをスーパーで買って、2人で食べるから肉を半分に切ってくれとお願いしたが、そのお肉屋さん、肉をちょうど真ん中で半分に切ることができないんだよね。1/3のところから斜めにスパッと肉が削がれて出てきた。もう、買うのやめたね。 Sushi Nakazawaもアメリカの魚屋に色々とお願いしたんだろうけど、言われたことができないのがアメリカ人。その結果「ニューヨーク前」の寿司は難しいと気づき、日本からの魚が多くなってくるんだと思う。それでも、Sushi Nakazawaのおまかせは妻も満足の100点。前回行った「魚がし」さんよりこっちの方が100倍好きと言っていた。オイラにはあまり違いがわからなかったけど。 やはり、中澤さんのミシュラン三ツ星の寿司屋「すきやばし次郎」の経営者で世界最高の寿司職人とも言われる小野二郎さんのもとで働いた経験から、しっかりとした日本の寿司の思想がここに生きているんだと思う。その銀座にある「すきやばし次郎」ではおまかせが1人5万5千円からだって。高いねー。日本でその値段だよ。やっぱり銀座ってすげーわ。世界一。 今回、Sushi Nakazawaのおまかせがチップも入れて1人$230くらいだから、銀座と比べるとこのクオリティーの寿司のおまかせがこの値段だと、大満足だね。そのうちSushi Nakazawaも1人$500とかに値上がりするだろうから、早めに行っといた方がいい。おすすめ。

ニューヨークの一蘭3000円、東京の一蘭1500円。物価が倍違う

日本は30年くらいずっとデフレで、物価が安くて、フィリピンみたいになりつつあるっていろんな記事で言われてるけど、今日は、参考までにニューヨーク一蘭と東京一蘭の値段を比べてみた。 ニューヨークの一蘭で、豚骨ラーメン ($19) と替え玉 ($4) とコカコーラ ($3) を頼んだら。税込で約28ドル。現在のドル円相場で約3000円。 で、おそらく東京の一蘭で同じものを注文すると、豚骨ラーメン (980円) 替え玉 (210円) コカコーラ (200円) と予想されるので、税込みで約1500円と、実にニューヨークの半額でラーメンを楽しむことができる。 これ、オレの感覚では、日本食全般そう。ラーメン、寿司、蕎麦、カレー全部そう。ニューヨークの日本食を日本で食べられる価格と比べてみると、おそらく全て2倍以上する。日本食に限らず食全般そうなっているとおもう。 となると、単純計算で、ニューヨークの食費は日本の食費の2倍とみて間違いない。 食だけじゃなく、美容室、マッサージ、家賃全てが日本のそれより2倍くらいするんじゃないか? そこから、日本は物価が安い。30年続くデフレが悪化しているとみてとれるだろう。政治家何やってるんだ?

peter luger nyc
久しぶりのピータールーガー

肉好な妻が、まだピータールーガーに行ったことがないというので、オイラも久しぶりにピータールーガーに行ってきました。今回はベーコンの乗ったサラダとステーキ2人前でチップも含めて$190でした。それでは、ピータールーガーで発見したこと3ついってみましょう。 スマホから簡単に予約が取れるようになった スマホから簡単に予約できるようになっていた。予約しようと確認してみると、オンライン予約の空きは2週間待ちだった。すぐに行きたいので、キャンセル待ちをしていると、2日後のランチに空きが出たので、予約を取って行ってきました。 そして、平日のランチにピータールーガーに行ってきたんだけど、中はガラガラ。ここでわかったのは、平日のランチなら、予約なしで行っても、余裕で食べられるということ。おそらく、オンライン予約用にテーブルを半分くらい確保して、残りの半分は、予約なしで直接来る人用に空けているんだと思う。 キャッシュオンリーではなくなった 今までキャッシュオンリーだった、ピータールーガーがデビットカードを利用できるようになった。クレジットカードはまだ使用できないけど、デビットカードが使えれば、だいぶ便利になったと思う。 日本人観光客がいない 今までは、いつ行っても日本人観光客グループに遭遇していたのが、激しい円安とコロナのせいで、日本人観光客に会わなかった。韓国人の観光客は2グループいたけど。 個人的に今回ピータールーガーに行って、思ったのが、ステーキは美味しいんだけど、やっぱりアジア人だから、白いご飯とお肉を食べたいんだよね。冷たいパンとサラダをアペタイザーに食べちゃうとお腹もいっぱいになってステーキへの満足度が減っちゃう気がする。いきなりステーキと白いご飯が食べたい。そうなると、やっぱ、肉は日本の焼肉が一番好きかも。

ピータールガーの方がウルフギャングより美味しかった

日本から観光で友達が来ていたので、ピータールガーとウルフギャングのステーキを食べ比べて、その結果、「ピータールガーの方が美味しい!」という結論に達しました。これから、どっちに行こうか迷っている人は、ぜひピータールガーに行くことをすすめます。 日本にもピータールガーとウルフギャングがオープンして、その名が浸透しており、日本の観光客はこの2つからステーキハウスを選ぶ傾向にありますが、ニューヨークにはまだまだステーキの名店老舗がたくさんあるので、ニューヨークに来たら、その他のステーキハウスもおすすめです。さすが、ピータールガー。一番人気ですね。 The 12 best steakhouses in NYC Peter Luger Keens Steakhouse Old Homestead Steakhouse Quality Meats Sammy’s Roumanian Steakhouse Porter House Bar and Grill St. Anselm Gallaghers Steakhouse M. Wells Steakhouse Strip House Sparks Wolfgang’s Steakhouse Source: Best steakhouses in NYC including Peter Luger and Wolfgang’s さて、今回は、ピータールガーとウルフギャングで一人前$54くらいのステーキをレアで注文して食べ比べて、素直に食べた感想は「ピータールガーの方が美味い」だ。やはり、ピータールガーのヘッドウエイターが独立してオープンしたウルフギャングは所詮ピータールガーの二番煎じなのだろうか? 家に帰って両者の写真を見比べてみても違いがはっきりした。左がウルフギャングのレアステーキ。右がピータールガーのレアステーキ。ピータールガーのレアステーキは全体的にきれいなピンク色が広がっていて、その周りをわずか数ミリの焼き目が覆っている。この見たことのないピンク色が熟成肉であることの証なのかもしれない。 一方、ウルフギャングの方は、ピータールガーとは全く違い、真っ赤だ。それに、出てきた瞬間に「これレアかよ?」と疑いたくなるくらい焼き過ぎている。 やはり、ピータールガーのヘッドウエイターが独立してオープンしたウルフギャングは、メニューから味までピータールガーのコピーであり、ピータールガーの劣化版、二番煎じと言わざるをえない。 あえて、ウルフギャングのメリットを上げるなら、ロケーションがいいところ。ピータールガーはアクセスの悪いブルックリンの外れに1店舗しかないのに対して、ウルフギャングのロケーションの良さは、マンハッタンに3店舗と抜群。 ただ、それが裏目に出で、熟成肉の品質管理ができていないのかもしれない。または、シェフの独立と違い、ヘッドウエイターによる独立なので、肉の熟成のさせ方を完全に盗めていないのかもしれない。 以下、ニューヨーカーの食通もほとんど同じことを感じているようだ。 They are basically trying to duplicate everything that Peter Luger is. They are a “copycat” in every way. I split a porterhouse for two RARE with my friend. Unfortunately, our steak came out with mostly medium slices and a few bordering on medium rare. The fries that I adore so much at Peter Luger were not…