文化服装学院 への進学を考えている人は特に読んで欲しい。では、これからファッションデザイナーを目指す方へ、2010年に 文化服装学院 アパレルデザイン科を主席で卒業したオイラのアドバイス。未来のデザイナーを目指すあなたの夢を壊す様な事を言いたくはわないが、聞い欲しい。「自分は違う、将来はパリコレデザイナーになるんだ。」と、聞く耳を持たないだろうけど…。では、本当は 文化服装学院 をお勧めしたいが、お勧めできない7つの理由〜
文化服装学院 では3年間縫製だけをやらされる
入学前のあなたは、文化服装学院 が縫製ばかりで大変な事を既に知っていて、この試練を乗り越えたらデザイナーに成れると思ってるだろうけど、課題を一生懸命にやってもデザイナーにはなれない。 この学校は1年生で縫製の基礎を学び2年目、3年目はデザインやそれぞれの学部の専門を学べると思っているだろうけど、間違いだ。アパレルデザイン科でもファッションビジネス科でも学ぶものは1に縫製2に縫製3,4がなくて5に縫製だ。教師が縫製の学校を出た人しかいため当然か。業界経験者はゼロですよ。文化を卒業してから教師になるか、1〜5年で会社を辞めて文化に駆け込んできた先生ばかりです。あなたは、そもそも針子に成りたいわけじゃないから縫製なんかどうでもいい。この学校は、3年間ずーっと縫製の勉強をする洋裁学校だ。毎日徹夜して洋服を作っても卒業したら無職。あなたにはパソコンスキルも何も身に付かない。Game over!
文化服装学院 は就職の面倒をまったく見ない
これ言ったら入学するのやめてくれるかな?アパレルデザイン科の私のクラスは35人中5人しか就職できていない。それも企画職とかじゃなくて契約社員の販売員。それを見て担任は知らん顔してるから驚き。とにかく、この学校はアパレル業界とのパイプが遮断されているため就職に弱い。大学の教授だとゼミの生徒の就職先を必死になって探してくれたりしますが、ここの教師は縫製以外はノータッチです。あなたの人生なんて知りません。義理も人情もあったもんじゃない。と言うより教師に社会との繋がりが無いし、社会から逃げてきた教師ばかりなので外の世界に人脈が無いのだ。 文化服装学院 の生徒も文化女子大学の生徒も就職に苦労している。リーマンショック移行の不況の影響もあり文化の生徒の9割はフリーターに成ったと言っても過言ではない。
縫製のスキルでは食べていけない
洋服を作ってネットで販売して自分で会社を起こそうなんて甘い考えを自分もした事がありますが、はっきり言って3年間の洋服を作るスキルではまだまだです。ジャケットを作るのに1ヶ月はかかります。そんなんじゃ、商売なんてできないし今はOEM(生産企画会社)が沢山あるのでビジネスを考えている方は外注して作った方が現実的です。ここを卒業して分かった事は洋服を作るのって大変って事だけです。今では自分のボタンが外れたシャツにボタンを付ける事も億劫になっています。10年前ならプリントTシャツでも稼げたと思いますが現代ではTシャツも900円程度でデザイン性の高いものが沢山あります。ECも一般的となり飽和状態ですのでやめた方が良いです。Yahoo!オークションで子供用のよだれかけを作って販売するのが限界ですよ。
文化服装学院 は学費が高い+α
儲けよう儲けようとする学校には裏がある。学費は私立大学並みに搾取されます。それだけなら割り切る事もできますが、実際には15万円ほどするBunka×Brotherコラボのミシンを直線用ミシンとロックミシンの2台を半強制的に買わされ、その他にも文化出版局の教科書や雑誌「装苑」を1年生は強制定期購読させられます。あと、課題として通年を通して布や糸の副資材にバカにならない費用がかかってきます。最近は日本の大学でさえも、学校ビジネス全体が 文化服装学院 みたいに搾取搾取の経営方針になっている傾向にあるので、本当に学校選びは大事ですね。
文化服装学院 は学校が生徒集めに必死
1年の半分は 文化服装学院 の文化祭の準備の手伝いをやらされます。ここの学祭は、高校生をターゲットにしたイベントで在校生は奴隷のように学祭の準備をやらされます。それも高い授業料を払っている生徒のカリキュラム時間を使って文化祭のプロモーションの準備をするんです。この準備のために大切なカリキュラムの半年間は終了します。学校は生徒集めに必死です。入学してしまった生徒の事なんかくそ食らえです。(文化服装学院 進学フェア にはいっちゃダメ)
文化服装学院 はデザインの学校ではない
アートを学びたいデザインを学びたいのであれば 文化服装学院 はお勧めできません。アートを学びたければ美大に行きましょう。芸大まで行けなくてもいいですから日大の芸術学部や武蔵野美術大学、多摩美術大学に進学する事をお勧めします。この学校で学べる事は縫製だけです。パリコレや東コレが好きそうな生徒を集めるためにファッション業界の登竜門的な経営戦略で生徒を集めようとしますが、パリコレや東コレはこの学校とは一切関係ありません。そっちの方向へ進みたければ海外へ今すぐにでも行きましょう!絶対です。語学留学でもいいです。その方が近道かな。
文化服装学院 じゃアパレル貧乏になる
卒業生にはバイヤーや企業デザイナーになってお金を稼ぐ立派な方もおられます。大手アパレル企業で若くして海外出張にバリバリ出ておられる方もおりますが、レナウンが中国企業に買収される時代ですよ。2010年の 文化服装学院 の卒業生の90%はアパレル業界で働けていていません。それでもアパレル業界で働きたいのであれば、上智大学や慶応大学など有名大学に行った方が正解です。アパレル企業の人事の方も洋裁学校の卒業生を大学生を比べてみると大学生を採用するのが変わらぬ日本の慣習です。結局は、現役で良い大学に進学しろとしかアドバイスできません。大学へ進学してから「ファッションビジネス研究」みたいなゼミに入るのが良いと思います。そんなゼミがあるのか分かりませんが、サークルを立ち上げて研究するのも良いですね。また、働いてもアパレル業界の雇われ社員の給料はくそ食らえです。アーティストってそんなもんですよね。厳しい世界です。
ファッションのコモディティ化
ファッションはコモディティ化している。そうなると、価格競争でしか生き残っていけない。結果、売れない。従業員を安く雇う。ファストファッション万歳\(^o^)/の時代。そんな時代だからファッション誌なんか読む人もどんどん減って、人々の興味はソーシャルメディアへ。「ファストファッションを着こなすブロガー」の人気が急激に高まっている。「ファッションをコモディティとして扱うな」という反論は、ほんの一握りハイブランド(ルイヴィトンとか…)だけにいえること。こんなのオイラが書かなくても世界中でいわれていること。このブログを読んでいるあなたの服だってファストファッションでしょ?日本のデパートのファッション売り場が死に体なのは明らかな一方で、ファッションストアーでは $5 $10 の洋服を買うためにお客でごった返している。そんな業界に飛び込むなんて、橋から飛び降り自殺するようなものだよ。やめとき。