DSCF0648 私は、警察官採用試験に挑戦中なので、警察関連の書籍を沢山読んで小論文対策にしようと思っています。そのためのネタ集めとして第一回に選んだのは市橋達也『逮捕されるまで』。普段ならこんな本まず買わないです。一応警察官を目指す者として目を通しておこうかなとな。というくらいの気持ちで購入してみました。事件を起こしたときの市橋が28歳と今の自分と同じ年齢だった所にも興味をそそった。状況は違えど、それまで働いたことがない部分など、なんか今の自分にも重なる部分もあるんだよね。

Q. 市橋達也が書いた本なのか?

市橋達也が書いた本です。人を拉致監禁して殺害した男の本がこんなに早く出版されたことに驚いた。こんな事できるんやぁ…。おかしな社会だと思った。テレビ朝日が「市橋達也ドラマ化」とネットでは話題になっているみたい。確かに「ロスト」と「プリズンブレイク」足して2で割ったような話だけど…。

Q. 印税はどうなるのか?

リンゼイさんの御家族へ送られます。

 本の出版で印税を得ることがあっても、僕にそれを受け取る気持ちはありません。リンゼイさんの御家族へ。それができなければ、公益のために使っていただければ幸いです。

ってことは、印税を自分のものにする選択肢もあったわけか。なんか納得できない。

1. 未来を夢見る市橋

 将来公園の設計の仕事がしたくて大学でランドスケープ・アーキテクチャー(風景建築)を学んでいたときからの癖だった。でも、自分にはもう必要ないと思った。

 二十代(同僚)は同棲している雰囲気だった。いつか自分もどこかでこういう暮らしができるかな、と思ったけど、すぐに無理だと思った。

と、何度も自分の将来を悲観的にとらえながらも深層心理では自分の将来の可能性を見つけ出そうとしている所に彼の甘さを感じる。逮捕後出版するからといってもこのような内容はさすがに書けない。あまい

2. 市橋達也から学んだこと

飯場の話や土工の仕事内容・アルミ缶を集める仕事のことなど、日本に仕事はいくらでもあることを学んだ。アルミ缶はつぶして大きなゴミ袋いっぱいにしても二百数十円らしい。

 「使えねぇな」と言われたときは瞬間ムカついたが、怒りを仕事へ向けた。誰かに「よくがまんできるな」と言われたが、自分は虫だと思うようにした。

3. 感想

事件のことは考えず、純粋な読み物としてはかなり面白かった。これはドラマ化したくなるだろうな。水嶋ヒロより全然面白いんじゃないの?しかし、この本を出版するのにリンゼイさんの御家族への許可は必要ないのだろうか?全体を通して市橋のナルシストぶりが読み物として面白いものとなった感じを受ける。鼻を高くするために自分で針を通して鼻を整形してみたり、唇をハサミで半分切り落としたり、ほくろをカッターで切り落としたり、無人島での武勇伝的な内容が多い。そこが読み物としては面白く、読者を引きつけてはなさない。それにしても、市橋は本をよく読む人みたいなので、文章力があるんだよね。びっくりした。

4. まとめ

本の中ではリンゼイさんを殺した事への説明が一度もされていない。「私はリンゼイさんの命を奪ってしまった。だから、その償いをしている。」と自分の逃亡生活を美化する内容の繰り返しで本は書かれているので、そこが不満だった。なぜリンゼイさんを拉致監禁したのか?殺害したのか?レイプしたのか?変な性癖があるのか?裁判に関わることは何も書かれていなかった。公正な裁判を望みます。