てしご◯や ニューヨーク 閉店。レストランビジネスの難しさ。

てしご◯や ニューヨーク 閉店。レストランビジネスの難しさ。

Takabloファミリーのみなさん、お疲れ様です。ニューヨークのTKです。オイラがバイトでお世話になっていた、ニューヨークにある大好きな日本食レストラン「 てしご◯や ニューヨーク 」がついに閉店することになった。よって、TKは現在急ピッチで次のバイトを探しています!仕事を紹介できる人はここまで連絡お願いします!

てしご◯やは、オーナーはいい人だし、スタッフもいい人ばかりで、給料もよくて、働きやすかっただけに残念だ。10/10閉店予定なので、まだ食べに行ったことのない人は、ぜひこの機会に一度足を運んでおこう!

ジャパレスはニューヨークで人気だし、オープンすれば何でも成功するのかと思いきや、やはり、本場ニューヨーカーの舌は厳しかったようだ。このブログでは、これからニューヨークに進出する日本食レストランオーナー様の助けになればと、なぜ、 てしご◯や ニューヨーク が失敗したのか客観的に分析していこうと思う。

コンセプトがブレていた

オイラがはじめに聞かされていたお店のコンセプトが「ニューヨークにいる日本人に美味しいと思ってもらえる店」と言われて「はぁ?」と思った。だって、ニューヨークにいる日本人なんて全体の数パーセントしかいないし、そもそも店のあるイーストビレッジとなるともっと少ないからだ。その人達をターゲットに商売していいのか?疑問に思ったからだ。

ジャーマネ曰く、日本人に美味しいと思ってもらって、それに釣られてアメリカ人が入ってくれるような店とかなんとか言っていたが、この発想がオイラは嫌いだった。やっぱりここはアメリカだから、アメリカ人の舌に合う日本食にカスタマイズする必要がある。そう、アメリカ人に美味しいと思ってもらえなければダメなのだ。

てしご◯や ニューヨーク の経緯を振り返ると2015年に洋食と和食のフュージョン料理の店としてスタートし、出だしは良かったが、2016年にグランドオープンし、現在の居酒屋スタイルになってから大コケした。同じ居酒屋スタイルでもイーストビレッジにあるIzakayaって日本食レストランは繁盛しているから不思議だ。この店はセレブの坂本龍一と繋がりがあったり、NYTimesで紹介されたりとプロモーションがうまいのかもしれない。

てしご◯やの売りがわからなかった

なんで客が来ないんだろうと疑問だったとき、いざ自分が客で来るなら何を食べたいだろう?と考えると、食べたいものが無いことに気づいた。もし、友達を店に連れてきて何をおすすめするだろう?と考えたときに、おすすめできるものが無いことに気がついたのだ。つまり、てしご◯やの売りが無かったのかもしれない。

味がいまいちだった

オイラは自称美食家だが、実際に味覚に自信があるかと聞かれたら「ない」と答える。日本のバラエティー番組を見てても人間の味覚なんて微妙なもんだからね。てしご◯やの料理も普通に美味しかったと思っている。そもそも、個人的にはレストランの料理ってのは味よりも店の雰囲気だったり一緒に食べる相手だったりサービスにすごく左右されるし、味は二の次だったりするからね。ただ、オイラの昔の同僚にてしご◯やの料理について聞いたら「クソマズい」の一言だった。

価格設定は?

一皿$8の料理がほとんどだし、オーナーもジャーマネも価格には自身を持っていたけど、オイラが一つ引っかかったのは、その一皿一皿のポーションの小ささだ。料理にもよるけど、例えば西京焼きなんかは、値段を抑え過ぎたためにものすごく小さくなってしまった。やっぱりアラカルトがメインの店だから、一つひとつのボリューム感は大切にしたほうがよかったかもしれない。

立地が悪かった?

「商売は立地が全て」っていう人もいるけど、レストランの人気の無さを立地のせいにしたら身も蓋もないからね。超立地が悪くても、客を引き付けられるレストランだってあるし、そもそも、「ここだ!」って決断してオーナーも高いテナントに契約するわけだからね。それに、ここはイーストビレッジのど真ん中で、そこまで悪い立地ではないのだ。立地のせいにしちゃいけない。そりゃアベニュー沿いの角とかがベストだけど、それだと、賃料が高すぎるだろうからね。

宣伝が足りなかった?

マンハッタンで店を持つということは、そんなに宣伝はいらないんじゃないかなと個人的には思っている。よっぽど路地裏の人通りの無いところだと難しいけど、今回のてしご◯やのようにイーストビレッジのど真ん中の13丁目にオープンしたら口コミで勝手に広まるから宣伝はそんなに必要ないんじゃないかな?

サービスが悪かった?

やっぱりウエイターがTKだっただけに、サービスはイーストビレッジでトップクラスだったようだ。ただ、シェフが1人しかいないのと居酒屋スタイルだからと店の方針で、料理を大人数のところにも同時に提供できないのが悔しかった。やっぱりここはアメリカだから個人主義でひとり1オーダーするので、同時に出したかった。日本の居酒屋スタイル、みんなで一つの皿を箸でつついて酒を堪能するスタイルを欧米人に理解してもらうのは難しかった。

いままでのレストランだと、枝豆とか餃子をアペタイザーとしてシェアすることはあってもメインディッシュの鮨とか丼、ラーメンは各々が注文してたけど、てしご◯やにはそもそもメインディッシュがほぼ無かった。いわば、餃子とか揚げ出し豆腐とか居酒屋の一品料理がメインだったので、アメリカ人には理解してもらえないことが多かった。

ニューヨークでは鮨かラーメンじゃないと難しい

極論をいうと、ニューヨークでは鮨かラーメンでビジネスを始めるのが一番成功率が高い。鮨屋、ラーメン屋はニューヨークではもう飽和状態で競争が厳しいと思うかもしれないが、日本のラーメン屋の多さと比べたらまだまだ伸びしろがある。鮨・ラーメン以外で勝負する場合でも「店の名前」を聞けば → 「何屋?」なのかすぐに連想できるレストランにしないとニューヨークでのレストランビジネスは厳しいだろうね。連想しやすいように店の名前の前に「焼き鳥・そば・ホットポット」と食べものの名前を入れるってのが、各社が取っている戦略だ。

東京 グルメ 旅!2016夏、日本帰国で食べたもの・名店の紹介。
ニューヨーク に帰ってきました TK です。

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